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4690と38の日記

7月25日の深夜から26日の明方まで せみ!

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7月25日の深夜から26日の明方まで せみ!









シロクンとお別れしまして







海の家に戻りますと

網戸にニイニイゼミ?かな?

 

ニイニイゼミはどうも夜間はあまり鳴かないみたいなので

追い払わず そのままにしといた





さて

今日は夜メシを蕎麦屋さんで食べたから自炊はしなくてよいので

ゆっくりと本屋さんで購入しといたアイ☆アム☆ア☆ヒーローでも読むか



ふむ、ふむ

なるほど、なるほど

戦闘型ゾンビちょうヤバイな.......

読み終えて現時刻は午後11時50分

そろそろシャワー浴びて着てたの洗濯しちゃおうかな

あと

シャワーしてる間に戦闘型ゾンビきたら危ないので

普段は施錠しない玄関戸も施錠しとこ! カチャ!

ということで

いざ洗面所で汗で貼っついたTシャツを脱ごうとしていた 

そのとき!




   玄関戸  \ ドンドン!/




    俺 『!!!』




       玄関戸  \ ドンドンドン!/




         俺 『!!!!!!』





おいおい.......

もうすぐ12時だぜ?

こんな夜更けにお客様だなんて.........

いや

知り合いも友達も少ない俺である

こんな時間に海の家に来客なんてあり得ない

間違いなくゾンビである

こんな時間にくるのゾンビしかいない

こうなったら仕方あるまい

とりあえずクイックルワイパーでゾンビを道路まで押していって

その後、車で轢いとこ

ということだったが

玄関の前に立ってたのはゾンビじゃなくてM吉だった



  M吉 「なんで鍵かけてんのよ?」



  俺  「いやいや、そこの、ほら、漫画を読んでて.......

      まあ、それはアレとして、こんな時間に何やってんの?」



ということで

M吉の話を訊いてみたら

なんか仕事上がりに南海岸までドライブして

そのついでにオッシマーまで行こうとしてたら

海の家に俺の車が停まってたので

ということらしい

なんだそれ?

免許取り立ての18才みたいな事しやがって

おまえアレなんじゃないの?

脳味噌が18才の頃に死んで18才のままなんじゃないの?

18才のままの脳味噌がゾンビ化してるんじゃないの?

ほらみろ! やっぱりゾンビじゃないか!

やっぱりゾンビだったじゃないか!

とは言うモノの

夏だしね

気持ちは分かるよ

今日は風向きが悪くて海の家暑いから北海岸まで車で移動しようぜ

ということで

M吉の親父のヤン車みたいなので北海岸まで移動した



こっち側は涼しいくらい海風が通っている

ということで

浜に下りる手前の段差に腰掛けてM吉とお話してると

M吉がバッタ捕まえた



おまえ......  やめてやれや........

おまえ今年で何歳になったのよ........

中年が虫で遊ぶなや........

ということだが

あっ! 俺も数時間前にカブトムシ触って遊んだわ.........



な、夏だからね.......

こういうのは

夏だから仕方ないよね..........








ということで

M吉が帰ったのは26日の午前2時くらい



少なくとも2時前には寝ようと思ってたけど

今からシャワー浴びて なんやかんやしてたら3時過ぎになってしまうな........







ということで

3時ちょい過ぎからお布団をお腹の上にかけて寝る準備したが

ジージー! ワシャ! ワシャ!



虫がウルサイ!

市内と比べると人の生活音がしないので

静かな中での虫の声が増幅されている気がする

早く寝たいのとは裏腹に

神経が研ぎ澄まされていく..........

あの声は何虫だろう?

ジージー!つうのは腹を振動させる系なんかな?

ワシャワシャ!つうのは翅を擦り合わせて出している音かな?

ジージージージー!

ワシャ! ワシャワシャワシャ!

うーん! うーーーーん!

うるさいーーーーーーい!

むしがうるさくて寝らんない!

あああああーーーーーーーーーーー

つってたら



『わっ!』  『わうっ!』



という犬が短く鳴いたような声が

道路を挟んだ向こうの森林から聞こえた

その声により虫の声も一斉に止んだ



『わっ!』  『わうっ!』



どうも声の主は2匹居るようで

互いに声を掛け合って森林の中を移動しているようだ

タヌキかな?

タヌキだろうがなんだろうがアリガタイ

(この鳴声を後に調べてみたらどうもキツネのようだぞ)

虫が一時でも黙ってくれている隙に眠りに落ちよう........

もう少し........

もうすこしで、ね、む..............






『ヂュイイイイイイーーーーーーー!』

『じぃぃぃイイイーーーーーーーーーーーーーーー!!!』





きぇええええええええええええええ!

セミだああああああああああああああ!

午前4時40分にセミのセミによるセミ時雨きたあああああ

こーーーーーれは無理だーーーーーーーーっ

うるさすぎぃぃぃぃぃぃい

なにこれ? なにこれまじで?

もうアレなんだけど

部屋の中で黒電話が2台くらい鳴り響いている音量なんだけど

うわああああ

そうかアイツかぁぁあああ

網戸に張り付いてた奴かクソがぁぁぁぁあああ



俺はもう半狂乱状態で

玄関戸を開けて明け方の外に出たぞ

もちろん、右手にキンチョールを持ってだぞ

こ、ころす! 絶対にころす! セミの野郎!

ということだったが

玄関戸を開けて直ぐに


『ジッ!』


という一声と共に網戸に張り付いていたセミは飛んで行ったぞ



そのまま暫く明方の空を見詰めたあと

背中を丸めて玄関戸を開けて室内に戻ったぞ

キンチョールの缶を音を出さないように静かに床に置いたぞ

そして

敷布団の上にオチョキンして呆然としていたぞ

これまでの行動の間

俺はずっとこんな感じの表情で行動しているぞ 



もう恐慌状態だぞ

何ものにも恐れ何ものも信用出来ない状態に陥ったぞ

たまに都会の人は言うよね

自然が好き・老後は自然が多い場所に移住したいとか

自然はよう.......

自然 = 虫だぞ

まじで虫との戦いの地であらせられるぞ

俺はほんとまじで思うよ

大自然の傍らに家を建てて

虫の声を遮断するために窓を閉め切って

毎夜毎夜クーラーつけて寝るとか

ぜんぜん自然の中で生きている感じじゃないじゃないか?

やっぱり自然に殺される感がないと

自然の中で生きているというアレにはならないよな







ということで

この日

俺を苦しめたセミは何ゼミだろうか?

ということで

正解はニイニイゼミでしたよ



後日に横の森林の足元を調べてみたら

泥を被ったような小さいセミの抜け殻が沢山みつかった

つまり上の画像の一番右のニイニイゼミで間違いない

鳴声もニイニイゼミと一致しておりますから間違いないのです。




(8月に入ってからはニイニイゼミの声も鳴りを潜めて

 代わりにツクツクボウシが調子乗り出してるな

 このツクツクボウシもけっこう夜遅くまで鳴いて

 明方にも爆音のセミ時雨れるので嫌いなセミだな

 アブラゼミとか一番鳴声が五月蝿くて暑苦しいけど

 あんまり夜遅くとか明方とか鳴かないので

 もしかしたらセミの中ではアブラゼミが一番人に優しいかも知れない)






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