恋するシロクン

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2025/02/04 23:04

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恋するシロクン

３月１９日

島駐車場から港を歩いて

もうすぐ島横漁村というところで

シロクンでてきた

あれ？　クリティカも居る？

ﾒｽ猫はあまり自分の縄張りから出てこないので

クリティカがこっちに居るのは珍しいな。

つってたら

足元のシロクンが低い体勢になって

何か警戒している。

どうしたんだろう？　と、思いまして

シロクンの目線の先を追ってみましたら

ヤクザ猫だ！

まんじゅうみたいなヤクザ猫だ！

シロクンとクリティカが一緒に居るのも珍しいのに

そこにヤクザ猫まで居るなんて

いったいどういうことだ？

ということで

シロクンとヤクザ猫との距離は、こんな感じだ。

シロクンはヤクザ猫から視線を外しているので

猫同士の威嚇戦争ではシロクンの負けだな。

ということで

おいおい見てみろよシロクン・・・・

あのヤクザ猫の目つき・・・・・

人間の俺でも背筋がｿﾞｸｯとするぜ？

つって

シロクンのほうに振り返ってみたら

あら？　シロクンなんか余裕な感じだな？

ということなんだけど

シロクンに余裕なんてなかった。

実際にはシロクン腰砕け状態だった。

ヤクザ猫が怖過ぎて腰砕けになって後足があんな感じになっていたのだ。

なんて弱い猫なんだ

それでこそシロクンだ

ということで

シロクンを虐めるのは止めないか！

つって

ヤクザ猫を追い払った。

そうすると

シロクンも安心したのか

いつものように俺の足元に擦り寄ってきて

ｸﾞﾙﾙﾙ････　ｱｰｰｵﾝ！

ｸﾞﾙﾙ････　ﾏｧｧｰｰｵﾝ！

つって鳴いてきた。

んん？

シロクンなんだその鳴声？

寝惚けたﾎﾞｰｲｽｶｳﾄみたいな甘い声出しやがって！

ほれ、もう一回鳴いてみろ

いつもみたくﾆｬｰｰ！つって真面目に鳴いてみろよシロクン。

つったら

ｸﾞﾙﾙﾙ････ｸﾞﾙﾙﾙﾙ････　マーーーーオン！

つうの

だから！　なんだそれその鳴声！

いつもは鳴く前にそんなに喉鳴らさないだろ？

夜中とか猫のテンションが高い時に会うと

喉を鳴らしたりするの知ってるけど

そのマーーーオン！つうのはなんなんだよ？

ヤクザ猫との睨み合いで気が昂ってるのかシロクン？

ということで

シロクンを連れて突堤の根元まで移動したら

なんかクリティカも一緒についてきてしまった。

そしてシロクンと、この距離感。