海幸丸の下のシロクン

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2025/02/03 02:51

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海幸丸の下のシロクン

４月１４日

お仕事お昼に終了

ここ最近こんなのばかりで嬉しい事この上ない

しかも今日は少し肌寒いものの好い天気ときておりますから

それはもう

シロクンに会いに行くしかないよね

ということで

島駐車場に到着も

けっこう車が多かったので

トンネルの向こう側を探しに歩く

そういえば

島の橋に竹が飾られていたな

ｵｯｼﾏｰ祭りも近いですから

それの飾りですな

いっつも思うけど

ようこんなまだ水温冷たい時期にｺﾞﾑなしで入るよな

しかもけっこうたらふく酒飲んで入ってるんじゃなかったっけ

心臓ｷｭｯ！となって死にそうなもんだけど

祭りで死んだ人が居るとか聞いた事ないですから

まあ、なんか神の御加護があるのかも知れないな

ということで

高台で鍵束振りながら歩いてたら

民家の玄関先にヒトデ袋を発見

この気持ち悪さをさらにｱｯﾌﾟで

こんなもん高台まで持って上がってどうするんだろうか？

たぶん食えるようなモノでもないだろうし

畑の肥料とかになるんかな？

ということで

この前にシロクンが居たこども広場近くの高台まで歩いたが

シロクンからの返事はない

俺の読みが外れたか・・・

ということで

また島駐車場へと戻り港を少し探してみたら

シロクン居た！　このﾌﾑ顔のﾌﾑ猫野郎が元気でしたか！

この前はたかし丸という名前の船の下でまるまっていたけど

今日はこの水色の船の下でまるまっていたようだ

船体には海幸丸と書かれていた

浮気性の猫だなー　どっちかに決めろよー　シロクンよー

高台に居たり港に居たり

俺なんか歩き回って大変なんだよシロクンよー

ということで

シロクンを撫でておりますと

なんか

シロクンの尻尾に黄色がかった半透明の虫がｺｿｺｿと蠢いている

お？　シロクンの尻尾をクモが歩いてるぞ

半透明で小さいﾔﾂだから子グモだな

春めいてきましたものなぁー

つってたら

よく見たらコレ！

コレ！　よく見たら！

マダニじゃねえかシロクン！

ということで

そーっと指で摘まんで尻尾から排除しておいた

よかったなシロクンまだ血を吸われる前で

ということで

春つったらマダニの季節でもあるんだな

あんまし草原歩くなよシロクン

つってもシロクンには俺の言葉は伝わらんから大変なんだよな

ということで

短突堤の中間でシロクンとゆっくりしてみた

ゆっくりするついでに

まずは尻ﾊﾟｼｰﾝ！ﾊﾟｼｰﾝ！

そしてから

悪いが今日は撫で捲りの刑に処するぞシロクン

シロクンはどちらかと言うと

そんなに撫でられるのが好きな猫ではないようだけど

そこのところはアレだ

俺もそこそこ長く猫と触れ合ってきた者ですので

そこそこの猫撫で師としてのｽｷﾙは磨いてきた者ですので

シロクンごとき数分で骨抜きにする事が出来るようになったのだ

ということで

撫でている指先にｺﾂﾝと硬いモノが当たらないか

神経を集中させながら撫で回してやった

硬いモノとは吸血中のマダニの事なんだけど

そういうのは指先に当たらなかったので

きっと尻尾に居たのだけだったのだろう

そしてから

そうやってシロクンとゆっくりしていた時に

シロクンが急に立ち上がって船にﾋﾟｮﾝと飛び乗った

これこれシロクン

船にいたずらしたら駄目だろ！

み、みみみ、水のんでるーーーっ！

それ、飲んでも大丈夫な水なのシロクン？

たぶん船のｴﾝｼﾞﾝに使う真水なんだろうけど

ﾊﾞｹﾂの底が水垢かなんかで茶色なってるぞ大丈夫な水なの？

ということで

よく考えたらシロクンに悪い事してたな

ｶﾘｶﾘあげる時には水も用意してあげなきゃだな

いつも腹いっぱいｶﾘｶﾘ食わせられて喉が渇いていただろうに

その後も我慢して俺と一緒に居てくれたんだな

すまんシロクン

ということで

海の家に戻ってからｽﾞﾎﾞﾝを掃除機で吸っといた

マダニは怖いからな

シロクンなんかは

あんまり大量に集られたら危ないだろうけど

何代も何代も続いてきた野良の血族なのだから

マダニのｳｲﾙｽに対しての抗体などを体の中に持ってるだろうと思うの

俺なんかは温室育ちの人間ですから

野良猫よりか弱いだろうから

いちおうマダニ対策はちゃんとしとかないとな

つっても

マダニで死んでるのけっこう年寄りばかりだから

あんまり神経質にアレするのもなんだけどな。