6月19日
途中のゲソキーでネコちゃんの牛乳を買ってみたぞ
ネコちゃんの牛乳はオーストラリアで製造されている代物らしいぞ
200mgで170円もするぞネコちゃんの牛乳
シロクン喜んでくれるかな
ということで
今日は徒歩で港まで下りよう
途中のこのお地蔵さん
見た感じそんなに古い地蔵様じゃないようだし
どういう謂れでここに設置されてるのか知らないが
いつも新鮮な野花が手向けられている
俺も徒歩で港に下りる時は
自然と足を止めて
ちょっとだけ拝むようになった
コーヒー牛乳がどこかで生きてますようにと拝む
ですから
拝むだけでは地蔵様に悪いので
あんまり野花を折るのは好きくないけど
今度俺も道端の野花などを手向けてみようかと思っている
ふう、今日はなかなか暑いじゃないか
シロクンおいーーっす!
今日も たかし丸 の下に居たんだな
オリコウサンじゃないか よし、尻を叩いてあげようペシーン!ペシーン!
俺も今まで何匹かの猫と仲良くなったけど
シロクンほど尻を叩かれて喜ぶ猫は居なかったな
きっとシロクンは猫の中でも変態の猫なんだろうな
ということで
暫く漁具小屋の日陰でシロクンの変態に付き合ってやったけど
飽きてきたので短突堤へと移動しよう
シロクンは俺が日陰から出ようとすると
嫌~な顔をした
ニャーニャー言って俺を呼び止める
それでも俺が歩みを止めないと
ストトトトトト!と小走りで俺を追い抜いて
漁具小屋のほうに誘導しやがる
短突堤には行くな! あそこは日光と輻射熱の地獄だ!
と、シロクンは俺に言っているのだな
わかったよ
じゃあ漁具小屋の裏のベンチで我慢するよ
ということで
あっちい・・・・・・
シロクンよお
おまえはベンチの下の日陰だからいいけど
俺は大変よこれ
まったく
猫なんか自分さえ幸せならいいんだから
ということで
仕方ないので漁具小屋側面の日陰に落ち着きまして暫くすると
シロクンから猫メシの催促を受ける
これこれ、やめなさいシロクン
ポケットの中の核ミサイル発射スイッチを踏んだら大変な事になるぞ
さて! シロクンなんだこれ!
これはネコちゃんの牛乳だぜシロクン
いつもあげてる牛乳は人間用の牛乳だから
少量しかあげられないけど
これは無乳糖でありますから沢山飲んでいいぞシロクン
つってたら
まさかの誤算・・・ ハサミないと開封できぬ・・・・・・
どうしよう・・・ どうしようこれ!
シロクンのテンションを上げてやろうと
散々シロクンの鼻先でチャポチャポと振ってやったから
もう、シロクンのテンション最高潮のクライマックスで
ずっと俺に向かってニャーニャー!言ってる
だのにネコちゃんの牛乳を開封できない
俺は久しぶりにオロオロとした
オシッコもジョー!と漏らした
お?
これは調度好いトコに
島駐車場で車のバックドア開けてゴソゴソしてる釣人が居るぞ
スイマセーーーン \ ニャー! /
アノウ・・・ スイマセーーーーン! \ ニャー! /
チョット、アノ、ハサミかなんか貸してくれませんか? \ ニャアア! ニャアアーーー! /
うるせえシロクン! ちょっと黙ってろ! こっちは大事な話してるんだ!
\ ニャー /
ということで
無事にネコちゃんの牛乳を開封する事ができたぞ!
さあ! シロクンおまちかねのネコちゃんの牛乳だ
たんと召し上がるがよい
なんか成猫に与える1日分の量の目安が50mgから100mgと書いてあったが
めんどくせえ!
シロクンほどの野良猫の男
200mg全部のめ!
これは・・・
今までの牛乳のむの下手さの中で一番酷いかも知れないなシロクン
200mgと闘って真っ白に燃え尽きたシロクン
完全にグロッキーなシロクン
くっくっく・・・ もはやこれまでだなシロクン
これから後の用事は全部キャンセルして
あとは明日の朝まで ゆっくり船の下などで寝て過ごすがよい
ざまあみろシロクン。