5月8日





昨日の現☆場は

勝手口にﾃﾗｧｧｧスを取り付ける仕事だったのだが

その勝手口の上がり土間に傷が付いているという理由で

施☆主さんからクレームが入り

俺の仕事は続行不能に陥った

上がり土間に傷つっても

ｾﾒﾝﾄの表面に猫が引っ掻いたような傷が2本くらいだ

普通に生活してたらすぐに砂を噛ませた靴底で傷つくのに

どんだけ神経質な施☆主さんだよ・・・

土建屋さん可哀想に・・・

ということなんだけど

そのまま今日1日お休みになってしまった

とりあえず午前中に歯医者行った

これで俺の歯の虫歯はひとつ残らず根絶された

実に晴々とした気分で歯医者を後にして

自宅で昼飯を食った後

自室にてシロクンの事を想った

もしかしてこの休みはシロクンがアレしたのか？

野良猫の最後なんて

体力回復せさようと何処かの暗い茂みの中でじっとしていて

そのまま死んじゃうものだ

誰にも知らせずに姿を消して死んじゃうものなんだ

そういうもんなんだ野良猫の最後なんて

だから俺にはシロクンの亡骸さえ見つけられないんだ

それでもか

おのれシロクン

それでも俺を港に呼ぶのか

くそがああああ

行ってやる

行ってやるとも

たとえ会えなくとも行ってやるよアホ猫があああ

ということで

颯爽と車に跨り海へと急いだ

途中のｹﾞｿｷｰでシロクンの大好物だった牛乳も購入して






島駐車場に到着したが

漁具小屋周辺にも たかし丸 の下にもシロクンは居ないようだ

そんなもん当たり前だ

港なんて人目に付き易い場所探すなんて見当違いもいいほうだ

だって

シロクンは今頃

どこか人目につかない高台の茂みの中で冷たくなってるんだよ・・・・

うう、シロクン・・・・

今まで・・・・　ｱﾘｶﾞﾄｳ・・・・　シロク・・・・・

おんぎゃぁぁぁああああシロクン！



ぐええええシロクン生きてたのか！



ぬおおおおおシロクン！

よくぞ生きておってシロクン！

いいから！　いいから！

日陰から出てこないでいいから！

体つらいんだろ？

ほら、まだ歩き方が辛そうじゃないか

こっちの俺も入れるでっかい船の下で休もう



そのまま暫くシロクンと船の日陰で休んでおったが

シロクンはともかく

船の下でしゃがんでいる俺の姿が怪しすぎる

ああ、そうだ

日陰と言えば

もっと好い日陰がﾓﾃﾞﾙﾊｳｽにある

ですので

俺はその場にシロクンを置いて

ﾓﾃﾞﾙﾊｳｽのほうを確認しに行くと

シロクンがついてきてしまった



シロクンはこの段差を飛び越える時に

ｽﾞﾙｯ！と後足を踏み外した

ああ、シロクン

やっぱり弱っているんだね・・・・

大丈夫

大丈夫だシロクン

シロクンは人に抱えられるのはあまり好きじゃないようだけど

そんなに弱っているんだ

今日は俺がシロクンを抱えてﾓﾃﾞﾙﾊｳｽまで連れて行ってあげる

俺はシロクンの前足の脇に両手を入れて

自分の胸元まで抱え上げた

ああ、シロクン、体重はあんまし変わらないよね







ということで

シロクンを抱えてﾓﾃﾞﾙﾊｳｽに到着



ほら、シロクン

今日は海の色が綺麗だぞ

これがシロクンと見る最後の海になるかもな・・・・



ということで

また食べ残したら駄目だからｶﾘｶﾘを5粒ほどシロクンにあげてみる

シロクンは5粒のｶﾘｶﾘを5秒くらいで平らげた

なるほど

もう少し食べられるかシロクン？

次は10粒ほどｶﾘｶﾘをあげてみる

シロクンは10粒のｶﾘｶﾘを10秒くらいで平らげた

なるほど

じゃ、思い切って一掴み分ｶﾘｶﾘあげてみようかな？

食欲旺盛なシロクンはそれも短時間で平らげた

なるほど

ふむ

なるほどシロクン

それに今日はなんだか

よく転がるなシロクン



顔のｱｯﾌﾟ







顔のｱｯﾌﾟ



よし・・・

ようし！　シロクン！

ちょっと歩いてみようか



ふむ・・・

ふむ！　好い足取りだシロクン！

とてももうすぐ死ぬ猫だとは思えないｼｯｶﾘとした足取りだね！

おいてめえ

やめろシロクンこの泥棒猫が

 

くわああああああ

てめえ食欲全開の絶好調じゃねえか！

このフム顔の白毛玉の死ぬ死ぬ詐欺猫野郎がぁあああああ



なあシロクンよ

てめえこの白毛玉の詐欺猫のフム顔

最初に会った時のダルそうな歩き方なんだあれ？

おい！　フム！



今日は暑いから日向を歩きたくなかっただけなんじゃないの？

それに

ﾓﾃﾞﾙﾊｳｽまで抱えて連れて行ったけど

いつもは長時間抱えられてると身を捩って嫌だと言うよな

今日はなんだ？　なんで嫌だってしなかった？

てめえﾓﾃﾞﾙﾊｳｽの上質な日陰まで楽に行けると思ってアレしただろ！

おい！　フム！



まじでおまえアレだぞ・・・

こんなの死ぬ死ぬ詐欺って言うんだぞ

猫警察に通報もんのアレだぞ

港に住んでる無職のフム顔の薄汚い猫に騙されましたつって

執行猶予なしの猫懲役刑2ヶ月もんのアレだぞ分かってるの？

なあ！　フム！










ほんとｶﾞｯｶﾘだよ

シロクンにはｶﾞｯｶﾘ通り越してｹﾞｯｿﾘだよ

俺の心配した時間返せよまじで

まったく・・・

ほら、シロクンへのお供え物だよ



ちょっとしかやらねえからな

久しぶりの牛乳だから

糖を分解できなくて下痢になったら大変だからな

4分の1だけだぞ

しかし相変わらず牛乳飲むの下手なあ・・・・







ストップ、ストップだシロクン

そのままの顔で俺のｽﾞﾎﾞﾝに頭突きしてきたら

頭にデコピン2発くらわすぞ



そうそう、ちゃんと顔ふいて









ということで

腹いっぱいのシロクン



ｽﾔｽﾔシロクン

 

人の気も知らないでｽﾔｽﾔしやがって・・・・



しかも俺の足の日陰を上手く利用しやがって

こっちはもうすぐ尻の肉が麻痺しそうだよ！

ほんと

とんでもねえなー

シロクンはとんでもねえ猫だなー

元気でよかったなシロクン。








最後に

これは珍しいシロクンのトイレシーン

 

これは港の奥に打ち寄せられた海砂なので

誰にも迷惑かからんな

出来ればそこでするの習慣にして欲しい

くれぐれも民家の庭や畑などで粗相はするなよシロクン。