５月６日





海遊びを終えて

午後6時20分頃に島駐車場到着



あれ？　漁具小屋の裏に居るなんて珍しいなシロクン？

ということだったが

いつもならこちらに歩み寄ってくるシロクンなんだけど

あそこからニャーニャー鳴くだけで動こうとしない

現時刻は午後6時30分

夕陽も島影に入っているし気温が高くて猫的にﾀﾞﾙｲという感じではない

どうしたシロクン・・・

体調悪いのか？

ということで

俺からシロクンの方へと歩み寄った



そうすると

いつもみたくシロクンは俺の足に擦り寄ってきたが

擦り寄り方が酷く弱々しい

俺が中途半端な立ちヒザ状態の時などには

シロクンの頭で押されて尻もちつくくらいのチカラなのに

今日のシロクンはふらふらと覚束ない足取りで

俺の足にチカラなく寄りかかるみたいな感じだ

おいおい大丈夫なのかシロクン？

観光客からなんか変なもの貰ったんじゃないだろうな？

それか日中の人の多さでストレス弱りしちゃったのか？

それともまだ冬毛と夏毛の中間くらいだから

体に熱が篭っちゃってバテ気味なんかな？

ということで

とりあえずシロクンがどこか怪我していないか調べてみたが

別に目立つような怪我はしていないようだった

で

そのまま弱々しいシロクンを撫でてみたが

撫でている間もこんな低い体勢で辛そうな顔をする



それに

いつもみたく喉がｺﾞﾛｺﾞﾛしていない

調子が良い時などは尻付近を撫でていても

俺の手にｺﾞﾛｺﾞﾛが伝わってくるくらいｺﾞﾛｺﾞﾛしてるのに・・・・

それに一掴み分のｶﾘｶﾘも

5粒くらいしか食べてくれなかった

どうしたんだシロクン・・・・

こんな弱ったシロクンなんて冬の間にさえ見た事がない

おまえ・・・　もしかして死ぬのか？

まさかこんな今から大好きな夏が来るのに

こんな時期にお別れなんてふざけるなよ

でも

覚悟はいつだってしてる

シロクンの正確な年齢は知らないけど

少なくとも5年以上、たぶん6年7年は生きている猫だと思う

野良猫の平均寿命なんて短いモノだろうから

もしかしたらシロクンとこうやって会えるのも

長ければ3年か4年くらいか？

もしシロクンがなにかでしくじったら

それよか短い時間になるだろうと

俺は覚悟してるんだけど

この時期はやめてシロクン

もうすぐ夏なんだ

シロクンたのむ俺と一緒に夏を

シロクン夏なんだよあとちょっとで・・・・・

ということで

この日、俺はすごく心配しながら

暗くなるまで弱々しいシロクンの背中を撫で続けたんだけど

普通にこれシロクンの死ぬ死ぬ詐欺だった

なんて猫だシロクン

友達を騙すなんて酷い

俺はいま怒っている。