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4690と38の日記

落ち込んでるんなら膝の上に乗らなイカ?シロクン

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落ち込んでるんなら膝の上に乗らなイカ?シロクン








11月15日







前の日曜日はシロクンに会いに行かなかった

だって1日中雨降りだったから

自室で興味のないレディスマラソンなどを見ながらゴロゴロと過ごしてしまった

 

この1週間シロクンに会わなかったせいで気分が落ち込む日が多かった

今日この日曜日も あまり天気が好くなさそうだけど

そろそろシロクンに会ってトキソプラズマを補給しとかないと

まあた1週間くら~い気持ちの生活になってしまう

待ってろよ~ 待っててくれよ~ シロクンよ~







ということで

海の家到着の猫メシバッグひっつかんで車に跨り島駐車場まで下りたが

島駐車場は観光客と釣り客の車で満車

なんだよおい.......

こんな曇り空なのに人けっこう居るのな........

あ、そういえば今日はビーチでカニ祭りしてるんか

そこから流れた観光客とか寄ってきてるのかな?

ということで

海の家に引き返して

徒歩で港まで下りることに

 

車道には松葉がいっぱい落ちて塊になっていた

松なんか常緑樹だから落葉しないと思いがちだけど

秋の今頃になってくるとけっこう落葉するのな

ただ広葉樹と違うのは寒い時期でも新しい葉を出して丸裸にはならないということで

常緑樹というアレであるのな

などと考えながらトホトホと歩いていたら

松葉の塊を踏んで滑って足首グネッて咽び泣いたぞ

ということで

港まで下りましてから

シロクンが居がちな とくおお の路地裏に入ったのだけど

シロクンからの返事ない

秋も押してきて朝晩と寒い日もありますから

シロクン居場所変えたのかな?

ということで

港を横切って、高台に上って、高台の端っこの こども広場が見渡せる場所まで歩いたが

シロクンからの返事ない

シロクン........

死んじゃったのかな........

中耳炎で聴力弱くなって車の音聞き逃して車に轢かれて死んじゃったのかな.........

嫌だ そんなお別れは嫌だシロクン

ああー 猫ババアに会うのが怖い

『 にいちゃん、にいちゃんが可愛がってた白猫な...... かわいそうにな........ 』

うわああああああ やめてくれ いやーーーん

ということを考えながら港まで戻ったが

ついに小雨が降ってきてしまった



合羽もってきてて良かった

空を見上げると空色は明るい

すぐに雨も降り止むだろう

降り止むまでシロ庭で雨宿りする

そういえば今年の夏はゲリラ豪雨に降られてシロクンと一緒に雨宿りした事があったっけ



今はひとりで雨宿り

さっ! さびしい! シロクンに会いたい.........






ということで

ほんの5分ほどで小雨を降らせる雲は過ぎ去った

もう少し とくおお 裏の路地を探してみるか

つって歩いてたら

ハァーン という猫からの返事があった

ハァーンなんて鳴くのはペロニャンなのでペロニャンだった

 

こうやって見るとシロクンもでかい猫だけどペロニャンもでかいなあ

前脚とかも逞しいのう

ペロニャンはまだ若い猫だから シロクンよりもスタミナなど強そうだ

おまえ最近シロクンの縄張りとギリギリのとこ歩いてるのよく見るけど

あんまり喧嘩とかしないでね

つってたら

ペロニャンのまあ頭突きの激しいことこのうえない

猫ババアのとこで会う時はこんなに激しいスキンシップはとってこなかった気がするけど?

やたら頻繁にお腹見せてゴロゴロするし

ということなんだけど

猫つうのは1対1で向き合うと態度が違う時が多い気がするな

いまちょうだい! 他の猫が居ない今にオレだけに猫メシちょうだい!

という気持ちと思う

つってたら

なんかペロニャンが尻向けて尻尾プルプルさしてる

ああっ! てめえペロニャンこのペロ野郎! ドスッ!(手刀を尻にドスッとしてやった音)


ペロニャン 『なにをするんですか!しんじられない!』(驚愕の表情)


なにをするんですか!はこっちのほうだよっ

おまえいま猫スプレーしただろ俺の足にっ

まじでしんじられないわ

ほんと失礼な猫だわペロニャン

どうするんだよこれ手袋ペロニャンの毛だらけになっちゃったじゃないか



ペロ毛だらけのうえに猫スプレーまでくらってしまって

ズボンの裾にも頭突きで臭い付けられまくったし

シロクンに会わす顔がない........

はあ、もういいよペロニャン.........

猫ババアのとこまで一緒に戻ろう.........

ということで

猫ババア家の手前のブロック塀の陰にカリカリを10粒ほど置いてやってペロニャンと別れた







さて

ペロニャンがあそこらでウロウロしてたということは

シロクンはこの とくおお の路地付近には居ないのかも知れないな

オス猫同士でも出来るだけ無駄な争いは避けようと行動してるものだろうからな

つって

とくおお 横の路地を港に抜けようと歩き出すと

ニャッ? ニャアーー! ゴソッ ガタタ ドコン! バタン! ニャアアアアーーーン!

つってシロクン出てきた

 

しっ、シロクン?

なんか色んなモノを踏み台にして踏み外したりしながら慌てて出てきた感じがするけど

よかった、生きてたんだなシロクン!

会いたかっ.......

 

おいシロクン

シロクンやべえぞおい

なんだよシロクンそれ口元と胸元の毛が血染めなってるじゃないか!



シロクンは最近に中耳炎を患っていたので

それが更に悪くなって耳から鮮血が流れ出てこんなになってしまったのかとビックリしたが

耳の付け根や即頭部に猫同士の喧嘩傷と思われる

犬歯を突き立てられた痕が5、6箇所確認できた

どれも生々しい傷跡なので

ついさっきに喧嘩したばかりの感じだ

なるほど....... 

とくおお の路地裏は高台を回ってから30分後くらいの2往復目だけど

その間

喧嘩の最中か喧嘩後に傷を負って身を隠してて毛繕いしてたので

俺の音に反応してくれなかったんだな

ほんとにもうシロクン.......

こんなに傷だらけになっちゃって

いっつもあたいはシロクンの心配ばかりわよ

あたいがシロクンに惚れてるって知ってるくせにわよに

ほんとにシロクンは悪いオス猫わゾね........

ということなんだけど

喧嘩相手は誰猫だろうか?

ペロニャンではないな ペロニャンはさっき会ったばかりで無傷だったし

やっぱり港のボス猫であるシロクンにこれだけの手傷を負わせる相手つったら

ヤクザ猫なのかな?

シロクンなんかションボリした顔してるな

喧嘩、負けちゃったのか?

しかしながら見た感じこれしきの傷

猫の高い治癒力だったら1、2週間で綺麗に治っちゃうよ

大丈夫だよシロクン

お? 暫く会わなかった間に耳の中綺麗になってるじゃないか!

中耳炎っぽいのも大体完治したみたいだな

大丈夫だよシロクン、シロクンは強い







ということで

また雨が降ってきそうな空色になってきたので

雨を避けられるシロ庭へとシロクンと一緒に移動す



お、見ろよシロクンあそこ

冬の花の水仙が咲いてるじゃないか 早咲きなのかな

なんかアレだな

冬に近づいて空色も鉛色になれば それを映す海の色もくら~い冬の海色になるし

ほんと、どんどんアレだな

冬が迫っている感がひしひしとアレだなシロクン









ということだったが

いつもならお腹が満足したシロクンは

俺の足元で箱座りしてじっとしてるんだけど

今日のシロクンは箱座らずに

猫の地蔵みたいな感じで俺の足元に居る

その猫背に哀愁が漂っているように見える

猫だから猫背なのは仕方ないが

なにやら今日のシロ猫地蔵は頭もくたっと垂れて落ち込んでいるようにも見える

どうしたシロクン、元気だせ、な?

つって首元をコロコロしてやっても

またすぐに頭を垂れてガックリした姿になりよる

ということで

話はアレになるけど

猫はどっちかというと暑さに弱く寒さには強いというアレらしいが

今日の今現在の気温は15℃とちょっとくらいかな?

15℃ちょっとじゃ人間だと肌寒いが

猫的には適温なんじゃないかと思う

それでも俺はシロクンを膝の上に抱いてみようと試みる

まだ冬の気温ではないから猫的には暑いと感じるかも知れんが

ほら、なんて言うの? あれ、足湯に浸かるみたいな感じで

そうそう、足湯に浸かるみたいな感じで温まってシロクン元気にならないかな?

ということでの

 


まあ、そういうことで

冬ぶりに膝の上にシロクン乗せてみたけど おもいうえにでかい



膝の上に乗せたつうか腿全体で頑張ってシロクンを支えてる感じ

しかしながら

嫌だったらシロクンすぐに降りたらいいぞと思ってたけど

シロクン満更でもなさそう



そこから15分くらい経過すると

早くも俺の腿はプルプルとしてきた

なぜならば

俺の脚はクソガリでO脚でありまして

膝と膝をくっ付けても腿の間に隙間が出来るのだった

腿の間の隙間が広がるとゼリーみたいな猫はヌルリと隙間から落ちていってしまう

なんとしてでも腿の間の隙間は最小の状態に留めたい

しかも腿にチカラを入れ過ぎると腿の筋肉が硬くなってシロクンが悲しむかも知れない

ということで

すまぬシロクン ちょっとだけ足の置き場を変えさしてもらうぞ

膝同士を内側に向けたいのだ

もぞもぞ




俺の足がもぞもぞしてるのを覗き込むシロクン



ということで

まあ、そういうことでアレしてたけど

暫くするとシロクンは暑くなってきたのか

身を起こして放熱するような感じになってきた

 

ようしシロクン 暑かったら降りたらいいんだぞ

腿はとにかく硬い石の上に座ってる俺の尻の肉が麻痺してきたからな

ということだったが

もう一眠りするようだ し、仕方あるまい 尻肉のことは諦めよう




シロクンはアレだな 膝の上で体勢を整えるときも猫爪を出さないので優しい猫よな









ということで

また20分ほど経過し

俺の尻肉と腿の筋肉は名誉の戦死を遂げた状態になっていたが

ようやくシロクンも嫌になってきたかな? 



シロクンは野良猫だし港のボス猫のドラ猫だもんな

ほんとは人の膝の上で寝ちゃうようなタマじゃないもんな

さ、さ、降りたまえ

ボス猫の風格を取り戻し自分の縄張りを肩で風を切るように自由に歩いてくるがいいぞ

いたたたた いい加減まじで降りて

尻がいたたたたたた

頼むよシロクン あれーーーーー まだ寝るのかなーーーーーーーーー



せ、せせせせ、拙者の尻肉がゾンビ化してしまいよる!

た、た、頼みます! 頼みます! シロ殿! シロ殿ーーーーっ!



ということで

結局そのままシロクンはスヤスヤと眠り続けて三千年

もし次にシロクンを乗せるような時があったら

なんか尻の下に敷くクッションみたいなのが欲しいと思った。








 
 

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