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4690と38の日記

茶白マサシ

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茶白マサシ






7月13日





シロクンと別れた後

軽く小雨がパラついていたが

島横漁村にも顔を出して見る事にした





民宿から少し先のほうで

いつものようにユキちゃんとクリティカが出迎えてくれた

猫らと一緒に坂オバサンも居た

久しぶりなので坂オバサンと少し会話した

足に擦り寄ってくるユキちゃんとクリティカを撫でながら

前から気になっていた事を尋ねてみた

少しだけの覚悟をして尋ねてみた


『 茶白のやつ最近見ませんね? 』


つうと

坂オバサンは小さい声で言った


『 ああ・・・茶色と白の子ね・・・ 』

『 3匹の中でもカワイイ顔してたんだけどね・・・ 』

『 死んでしまったの 』


そうですか・・・ やっぱりですか・・・

ずっと姿を見てなかったから、もしかしたらと思ってたんだけど

そっか・・・


『 あっちのね、日除けの所で冷たくなっていたの 』

『 体に怪我みたいなのはなかったけど 』

『 可哀想に、死んでしまった 』







茶白マサシ

俺はたぶん今年の3月くらいから姿を見ていなかったけど

坂オバサンが言っていた日除けの所というのは

たぶんここの事だろう



これが設置されたのは

たぶん5月の始め頃だったと思うから

少なくとも5月までは茶白マサシは生きていたんだと思う

茶白マサシが死んだ月日の事を詳しく訊いてもよかったんだけど

なんだか坂オバサンが不憫で訊けなかった

とにかく

5月か6月のある日に

茶白マサシは、この日除けの所で倒れたまま冷たくなっていた

体に怪我などは見受けられなかったと言うのだから

なんだろうな

なにか変なモノを食べたのか

それとも

生まれつきの疾患を持っていたのか

俺には分からないが

去年の6月頃に生まれて

やっともうすぐ生後1年と言うところで

とても残念に思う

 

坂オバサンから

茶白マサシを埋めた場所を教えて貰った

坂オバサンと別れて

茶白マサシが埋まってる場所に立って手を合わせてみたが

やっぱり、なんとも言えない気持になる

少しでも知ってる猫が死ぬのは悲しい

こんなに早く死んでしまうのが分かっていたら

猫缶とかあげたらよかった

シロクンの好きなネコちゃんの牛乳とか

少し分けてあげてもよかったんじゃないのか?

そういう事を考えると

手を合わせていても

悲しいし、とても、虚しい気持ちになった







茶白マサシは早くに死んでしまったけど

兄弟猫の黒こげヤマトも




ユキちゃんも



とても元気にしている

茶白マサシの分も長生きしてくれるといいんだけど






クリティカも年寄りだから呼吸音が変になってきているけど

できるだけ生きて欲しい。

 







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